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2013年11月27日

「てーげー」な沖縄。

沖縄の方言で「てーげー」という言葉があります。

てーげー=大概 という事だそうです。
てーげーとはつまり、大概(おおよそ)でいいよ、という感じです。



沖縄に行った時に若干感じた事があります。
どこで、どの先生から教わっても、
すべての技が寸分違わぬ同じ動きや歩幅ではない

という事です。
当然、最初は長嶺将真初代宗家が造り出された流派なので、すべては将真先生
に合わせた動きを学んでいたはずですが、80年以上の長い間、様々な先生が
それらの技を習得・継承していく過程において、微妙ではありますが動きや
歩幅といった部分に関しては各先生それぞれの差、というものが生じる訳です。


確かに様々な技や動きが形には内在しており、それらのすべてを100%同じ
形で後世に伝えていくという事ははっきり言って無理です。
なぜなら、人間が伝えていくからです。
そりゃ当然、微妙な差は出てしかるべきですよね。


でも、技の解釈が各先生で変わっている訳ではないのです。解釈は同じです。
要は、技の意味や目的。この動きがどういう目的を持っておこなわれているのか。
それが一番大切な部分です。



我が世界松林流空手道には、他流派からのOBやOGの方がとても多く、
大人になってもずっと学び続けられるところに魅力を感じられて入門される
方が多いのです。なので、細かな部分の指導が先生によって若干ちがったり
すると戸惑う方も多く、伝統の流派としては少し違うんじゃないの?
という疑問も持たれる方もいるかもしれません。

「沖縄の空手は、てーげーでいい」

本場沖縄の方達は、よくそう言われるそうです。
つまりは、目的・解釈さえ間違えてなければ、おおよそでいいんだよ、と。
なるほど、ちょっとラテンな沖縄の県民性が現れているような言葉ですね。


目的、解釈を理解しつつ、その技の細かな部分の裁量権は自分にある。
「空手は頭を使って創意工夫」の真理がここにもあるように感じましたおすまし


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