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2013年02月28日

無意識こそ「最強」


なぜ、空手の形を果てしなく繰り返すのか?
以前の記事でも書きましたが、身体にしみ込ませる為、つまりは
脳で判断し、考えるという工程を経る事なくオートマチックに身体が反応する
事を目指したものです。
「無意識のうちに手足が動く」という状態が、いわゆる目指すべき到達点の一つです。
以下は元プロ陸上選手の為末大選手のツイッターで書かれた内容です。


@daijapan: 競技をする時細部から離れてぼんやりすればするほど動きは滞りが無くなっていった。昨日、卓球の平野さんと話をした時もぼんやり眺めた方が自然に反応すると言っていた。スポーツのような高速で反応しなければならないものは、意識的な自分より無意識な自分に身体を明け渡した方がうまくいく事が多い


人は誰しも、意識し出すとおかしくなる、とかうまく出来なくなってしまった、みたいな経験が
あると思います。普段は何も考えずサラッとやれる事なのに。
例えば歩く時、右足を出すと同時に左手を前に出すぞ〜、と意識して歩けば間違いなく普段より
ぎこちない歩き方になります。
緊張したり、意識する事で柔軟性を欠いたり滑らかな動きが出来なくなるのは人間の大きな
クセというか、構造がそうなっているようです。


さらにもう一つ。
人は、”視点”を何処にも合わせないと、感情が定まらないのです。
例えばボーッと宙を見ている状態で怒ろうとしても出来ません。
同時に嬉しくもさみしくもなれない。
だから坐禅で禅定状態に入る時、何も考えずに入りやすくする為には
視点を定めず、なんとなく目をぼやかしてぼーっとする事で禅定状態に
入りやすい事も知られています。

何かにフォーカスする、という事はつまり、それ以外の事への対処が
どうしてもおろそかになる。
多様な対応を瞬時でしなければいけない場合、その”何か”が来れば対応は
早いが、その”何か”以外がくる方が多い訳です。ましてや武道の場合は、
やるかやられるか、を決める訳ですからヤマを張る訳にはいきません。



相手と対峙した時、「やってやるぞ!!」「来るか?来るか?」
という集中、殺気、やる気満々の意気込みで臨むより、ボーっとして身体にその対処を
任せる方がいいとは、なんだか不思議で面白いものですね。キャー



あ、運転とかは、集中してお願いします(笑)車

無意識こそ「最強」


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この記事へのコメント
初めて投稿することをお許し願います。
無意識の動作はすばらしいです。私は無意識の動作にいたるまでに体の細部を意識して数をこなし無意識に動作できるように稽古を行なっています。
細部の動きに力の流れ筋の動き、呼吸なども意識しています。
人間の体と心の不思議さや潜在能力に驚いている毎日です。
乱筆、乱文に失礼しました。
Posted by 遠藤 at 2013年05月12日 14:55
遠藤さん
コメントありがとうございます。
無意識の動作、一言で言っても難しいですよね。
でも無意識に技が繰り出せる事を目指されているという事で
僕たちも同じです。
お互い、頑張っていきましょう!
Posted by シュリシュリ at 2013年05月14日 23:37
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