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2011年09月24日

「泊手(とまりて)」について

その昔、空手の流派は3つの流派しかなかったと書きました。
今日は松林流を構成している2つの手(首里手、泊手)のうち「泊手」について。


やはり”港”が起点になり、他国との交易の起点になるのは今も同じです。
だから首里那覇、泊の沿岸部で手(ティー)も発展する訳です。


泊手の中興の祖(発展に大きく尽くした人)として松茂良 興作
(まつもら こうさく、1829年 - 1898年)先生がいます。
琉球王国の動乱の時代を生きた松茂良先生は、たいへん厳格な人で、不正をした薩摩藩士など
に対する武勇伝も色々あったようです。
その源流は中国武術の流れが強かったようです。


泊手は結局何人かの弟子に受け継がれていったようですが、首里手や那覇手のように
その流派の地位を確固たるものにできず乱立するたくさんの流派に吸収されていって
しまった色が濃いようです。
なので現存する「泊手」流派のピュアな道場は首里手や那覇手ほどは多くないですが、そのかわり泊の流れは
ナイハンチ(古式)やパッサイ、クーサンクー(北谷屋良)、ワンカン、ワンシュウなどの形や
その他の動きとしていくつかの流派へ継承されています。


つまり松林流は、首里手の村宗棍、泊手の茂良興作、この御大達の
孫弟子であった初代宗家である長嶺将真が、その流れを後世へ純一に継承すると
いう意味をこめて二人の頭文字である「松」の字を頂き作った流派名だそうです。


「泊手(とまりて)」について



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