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2017年12月21日

沖縄 昇段審査の旅 vol.4  〜緊張と疲労の果てに〜

いよいよ、昇段審査の日。
朝からほんの少しだけ、いつもと違う朝の気分。


事前にいろいろな情報を小耳に挟んでいた。
今回の受審者は20名超にもなり、2手にわかれて行うのかもとか、
いや、やはり審査の先生方は2手に分けれないから1つの部屋で行うだろうとか、
でも部屋は2つ借りてるらしいぞとか。。。
どれも不確かな情報で、なにかよくわからない。
個人的には、五段の審査故にかなりあとの方になるだろうと予測出来たので
集中力を切らさないためにもできれば二手に分かれて審査したいな〜と願っていた。
そんなことを考えつつ、那覇市民体育館に向かう。

沖縄 昇段審査の旅 vol.4  〜緊張と疲労の果てに〜

がしかし、当日は受審者20名、一人ずつしっかり審査することとなる。


「ギャラリー含め4〜50名!?この中で審査するのか・・・・・・」

ただでさえ審査いただける九段〜十段の先生方が眼光鋭くこちらを凝視しているこの状況下で、
後ろにはたっぷりとワールドワイドな面々がずらりとパイプ椅子に座りながら並んでいる。
「キツ〜〜〜〜〜」はっきり言って、この状況での審査、ちょー緊張するんですけど!!!!


審査は10時から始まる予定だったが会場が9時オープン。
当然審査対象者はその時間に入って各自黙々と稽古を行う。
10時になり、いざ審査開始。
まずは茶色帯の若々しい男女混合メンバーが7〜8名、初段審査からスタート。


みんな上手いんすけど。。てかレベル高いんすけど・・・
皆茶帯???マジでかなりレベル高いんですけど・・・・
聞けばこの方々、新垣副会長の弟さんが沖縄エイサーのチームを和歌山で組んでおり、
そのメンバーの中で沖縄空手を学びたいと言うことで始めたメンバーなのだそうな。
そして定期的に新垣副会長が訪れ直接指導されているのだそうで。
納得。だからか〜〜。そりゃレベル高いわけっす。ニコニコ
だしエイサーで体を動かしている方々、身体能力も高いから余計腰使い等も鋭い。
いきなり刺激受けた。
沖縄 昇段審査の旅 vol.4  〜緊張と疲労の果てに〜

隣には稽古できる会議室があり、そこで自分の番が来るまで好きに稽古できる。
だから審査の様子を見に行っては、また会議室に言って身体を動かして、を繰り返していた。

沖縄 昇段審査の旅 vol.4  〜緊張と疲労の果てに〜

そして午前の部終了。昼休憩をはさみ13時から再開。
といってもまだ審査を終えてない自分を含め、昼飯を食うわけには行かない。
満腹の状態では動けないので当然空腹のまま昼も稽古。てか空腹も感じないし。


結局、五段の審査が始まったのは14時をまわっていた。

審査は対象となる形を通しで全て行う。自分の場合は対象の形が5つだから、
5つ全ての形を通しで行った。
普段味わえない緊張と高揚感。完全にリラックスを意識したが出来ていなかった。
無我夢中だった。当然息も上がっていた。

その後同じ5段審査のメンバーと平安3段分解、さらには二人一組の約束組手も行う。
こちらは相手もいるし、緊張はせずリラックスして出来た。



審査後の評価を先生方より頂く。
そのどれもがすべて「たしかに・・・」と自覚していることでもあり、
「そう言われればそうかも・・・」と気付かされることでもあった。
特に平良会長からの指摘は胸に響いた。まさにそのとおりだった。痛いところを突かれた、というか
完全に自分への課題だった。
この審査で得たものは小さくなかった。

その後、6段〜7段の審査。ここはララ、塚本先生、アメリカのマスティン道場のマスティン等
完全に道場主クラスが対象。が故に、少しでも気になる所があれば、容赦なくやり直しさせる。
7段だろうが関係なし。細かい部分までそれができるようになるまで何度もやり直す。
結局ララは五十四歩を10回近く、塚本先生も6〜7回鎮闘を繰り返していた。
そう、道場主が故に、違うままにしておけばそのまま伝わってしまう訳で。
上に行けば行くほど厳しい、組織の世界。企業もどこもそうであってしかるべきだろう。

沖縄 昇段審査の旅 vol.4  〜緊張と疲労の果てに〜
沖縄 昇段審査の旅 vol.4  〜緊張と疲労の果てに〜

沖縄 昇段審査の旅 vol.4  〜緊張と疲労の果てに〜



終わってみると、16時を回っていた。
まさに1日じゅう、審査dayだった。
安堵感と同時にものすごい疲労感が襲ってきた。
そりゃそうだ、身体が冷めちゃーアップして汗をかき、また冷えちゃーアップしを繰り返してたのだから。
後日しっかり鼻声になってしまった(笑)。


沖縄で得た昇段審査合格は、自分にとっても大変重みのある五段の称号だった。
聖地・沖縄で得たという事、先生方に直に見て頂き、有難い気づきを得たこと。
これは是非他のメンバーにも味わってもらいたい体験だ。
沖縄 昇段審査の旅 vol.4  〜緊張と疲労の果てに〜



審査の先生方、関係者並びに一緒に審査を受けてくれた他の松林流門下生に感謝したい。



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