空手（沖縄空手）@浜松・静岡（藤枝・牧之原・焼津）

ロンドンで行われている連日のアツい戦いにいささか寝不足の最近・・
でも４年に一度、見逃す訳にはいかないです。


「空手がオリンピック競技として採用されていないのはなぜだろう？」
全世界で1億以上いると言われている空手人口はテコンドーをはるかにしのぐ数。
なのにいまだ正式種目化されていない。
そこには大きな壁があるようです。

日本で最も大きな組織である全日本空手道連盟(全空連:JKF）を含む世界空手道連盟(WKF)
は、IOC（オリンピック委員会）に今までもずっと競技化を申請してきました。
一時は採用寸前までいったり、テコンドーの一部門的な扱いで採用されそうになったりと
惜しい動きはあったようですが、その甲斐なく未だ正式種目としては採用されていません。
主に言われている原因として、

1.判定が難しい
「世界最速の格闘技」と言われる空手、審判の技量も大変高いものが要求されます。
世界クラスの技は基本、見えないといっていいんじゃないでしょうか。
国内と海外の審判の技量も違うし、統一化もされていない。柔道ですらこれほど審判の
審査に対し映像判定等で止まっては議論が起きてるのに、空手はこの比じゃないでしょう。

2.テコンドーがある
既にテコンドーが正式種目化されており、ポイント等の明確な運用もされている以上、
空手が入れる余地がかなり少ないという見方があるようです。

3.まとまりがない
空手には様々な流派があり、その中で最も大きいのが全空連（世空連）なのは前述の通りですが、もう一つ大きな組織として「フルコン」系組織（いわゆる極真等）があります。
二分されてるというのも大袈裟ですが、空手を語る場合フルコン系組織も無視できない
大きさの組織ですし、それをさし置いて伝統（４大）流派のみで競技化する事も難しいし
他の少数流派も同様に含めると、どうしても一部の全空連所属者しか参加できない感が否めない訳です。


オリンピックの正式種目に採用されるという事は、明と暗があります。
競技として盛り上がる、人口も増えるといった反面、柔道のように力のある海外組織に
都合良くルール改変を強いられたりも。。。。
元々の空手のルーツ、根っこに近い部分の技を修練している自分達にはあまり
関係のない話題かもしれませんが、いずれにしても同じ”空手”を修行している同士、
結果としていい方向にむかってくれれば、言う事はないんですけどね。